NYの冬では暖かい帽子は必需品。ニット帽を探したが、なかなか気に入った形のものが見つからず、今年はひとつ手作りで作ってみることにした。イメージは、1970年の映画「ある愛の詩」でアリ・マッグローがかぶっていたようなニット・ベレーだ。
まずは材料と道具を仕入れに、ソーホーにある編み物専門店「PURL」へ。ここでは編み物教室もやっていて結構男性客も多いという。編み針(7号の5本セット $11、編み針はクローバーなどの日本のメーカー製が多い)と黒色の毛糸(ウール100%、100g、$6)を入手。
材料が揃ったところで、いよいよ製作開始。最近は何でもインターネットで検索すると詳しくやり方が出ているので誠に便利。YOU TUBEではビデオで編み方の説明も見ることが出来、何度でも繰り返し見ることができるので、先生いらず?まずはゲージ(英語ではSwatchというらしい)を表編みで何度か編んでみて、編み目を指定の大きさ(10センチ角内に20目、26段)に設定する。
編み物のサイトに出ていたベレーの編み方に従って増やし目、減らし目をしながらまがいなりにも帽子の形にはなったが、どうもどこかおかしい。。。さらに別のサイトを見て、方眼紙に6分割した編み図を作成。洋服ほど厳密なバターンは必要ないにしてもこれに従って編み進んでいけばよい。はじめの帽子をほどき仕切り直し(編むのは何時間もかかるがほどくのはほんの数分なのね、これが)
編み図に従って編んだ帽子は、ほぼ予想通りの形に。ただ最後のところがとがりすぎてしまったので、3段ほど解いて最後の18目を毛糸針ですくって絞り、糸を始末したら出来上がり。全て表編みなのであまりアクセントがないので、こげ茶のミンクのポンポンを買ってきて(27丁目7&8AVEに毛皮の卸街があり$10で入手)てっぺんにつけるとなんとなく形になった。今回の編み図を更に修正して次はケーブル模様を入れたベレーを編むつもりだ。
編み物はやり始めると結構はまる。特に高い機材や材料をそろえなくても(必要なものは毛糸と編み針だけ)十分に楽しめる。また一本の毛糸から好きな立体を作り上げるというのも醍醐味だ。編みあがったものを実際に使えるというのもいいが、気に入らなければ何度でもやり直しが利くというのも、このエコ時代(エコノミー&エコロジー)にぴったりだ。そして何より編んでいるときが楽しく気分転換になる。ピアノ演奏などと一緒で編み物は、集中力を養い、手先を使うことで脳を活性化できるという話も聞く。最近電車の中で編み物をしている女性を良く見かける(まだ男性は見かけたことがないが)が確実に編み物のファン層は広がっているように感じられる。
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