Saturday, September 19, 2009

今月のお気に入り(9/2009)

EAST MEETS WEST 温故知新のココロ

実はこのプリント柄、どれも200年も前のものなんです。
京都西陣の蔵に眠っていた帯柄をつかってつくったポーチやファブリック・アートは、ソーホーにあるデザイン・ショップ、メグ・コーエンが、京都のSEISUKE88とのコラボでつくったオリジナル商品。200年前にある意味アバンギャルドだったこれらのグラフィック・デザインが、NYモダンのフィルターを通すとこんなに素敵によみがえる。ポーチは$22。2型あってどちらもパスポートが入る大きさ。世界中を旅する人たちにぜひ愛用してもらいたい。(ファブリックアートは展示品)



今月のお気に入り(8/2009)

SHOPPING BAGGU ホールフーズとエコバッグ

突然ですが、8月末に長年慣れ親しんだSOHOからアッパーウエストサイドに引越しました。
なんと引っ越したその日に。家から2ブロックのところにホールフーズマーケットが開店するという幸運に恵まれた私たち。(というか、たまたま偶然その近くに引っ越したということなんですけどね)
早速引っ越しがひと段落したらお買い物に。さすが開店日とあって活気がありました。釜焼きのピザとスープを買ってイート・インの席で遅めのランチタイム。これから毎日のようにお世話になりそうです。

そしてお買い物に必ずもっていくのがエコバッグ。どうせなら気に入ったものを持ちたいとずっとさがしていたところ、NYギフトショーでイメージぴったりのものが見つかりました。BAGGUというブランドのものでブルックリンに住むハーフ・ジャパニーズの女の子がデザインしています。BAGをわざとBAGGU(バッグ)と日本語のようにつづったブランド名です。お気に入りのマリメッコの傘とカラー・コーディネートもぱっちり。いつもバッグの中に入れてもちあるいています。





Wednesday, July 22, 2009

今月のお気に入り(7/2009)

AT UNION SQ. グリーン・マーケット


NY夏の風物詩ともいえる、グリーンマーケット。

特に14丁目のユニオンスクエアのマーケットはたくさんの店がでて活気があります。ローカルフードといって、地元で取れた新鮮な食材を食べよう、という気運がNYで高まっていて、ローカルフードの宝庫であるこのグリーンマーケットも大人気。

私はこのマーケットでは、野菜や果物のほかハーブの苗を買ったりします。季節の花々も農園から直送され、値段も手ごろ。見ているだけでもなんだか幸せな気分になりませんか。
普段の買い物には折りたたみ式のエコバッグを愛用しているけれど、グリーン・マーケットには「お買い物籠」的なバスケットをもっていきたくなります。ソーホーのメグ・コーエンの店でみつけたさまざまなバスケットはそんな気分にぴったり。なんでもメグさん自身、ニュージャージーの自宅のそばにグリーン・マーケットをつくってしまったのだそう。さあ、どのバスケットをもって買い物にいく?


Sunday, June 14, 2009

今月のお気に入り(6/2009)

SAFE DANGER フィリップ・ジョンソン”安全なキケン”

6月のある週末にコネチカット州ニューカナンにある故フィリップ・ジョンソン邸、グラス・ハウスを訪ねた。グラス・ハウスは外から中が丸見えのガラス・ケースのような家でこんなところに住むこととが出来たジョンソンはなんというナルシスト?と思っていたが聞くとここはこの敷地内にいくつもあるビルのひとつでゲストハウスとしてつかわれていたという。このグラス・ハウスの向かいには一対のようにレンガの箱のような建物があり、こちらにジョンソンが住んでいたそうだ。ゲストをショーケースのようなグラスハウスに寝泊りさせて自分は向かいの密閉されたような家でその様子をうかがうなんてジョンソンならではのジョークだ。広大な敷地の中には、書斎、絵画館、彫刻館などが散在している。その間を移動する道すがら小川を渡る木の橋がある。渡ってみると結構揺れる。実はこの橋、ジョンソンが設計する際にわざと大きく揺れるようにつくったのだという。本当はもっと揺れる橋をつくりたかったのだが、顧問のエンジニアにそれ以上はキケンだから駄目と許可がおりなったそうだ。田舎の古橋を恐々渡る時のワクワクするスリルをジョンソンはこの橋に求めたのだろう。そんな少年のいたずら心がこのジョンソン邸のいたるところに仕組まれている。ちょっとキケンだからこそ楽しい、でも根底には安全の保障がある。こういう遊び心をジョンソンは、”SAFE DANGER"といってこよなく愛した。

絵画館の中。巨大なローラデックスのような展示装置には秘蔵の現代名画がぎっしり詰まっている。


彫刻館。ガラス張りの温室のフレームの日光の影を映して刻々と変わるパターンを作り出す。

Sunday, May 24, 2009

今月の発見(5/2008)

元祖セレブお気に入り 
あのマリーアントワネットが熱狂したアヴァンギャルド・ミュージックとは?

今シーズン最後のコンサートが5月26日にジャズ・アット・リンカーンセンターで行われる。
今回の演目は、グルックのオペラ「アルチェステ」だ。
グルックという作曲家は1714年にドイツで生まれ、オーストリアの女帝マリア・テレジアのおめがねにかなって宮廷楽長の地位を得た。1756年にはローマ教皇からナイトの称号まで授けられたというから、その抜きん出た音楽の才能はもとより、かなりの野心家でもあったのではないかと思う。
ウイーンでは、1761年にバレエ「ドンファン」を、翌62年には代表作オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」を発表。そして67年にはそれまでに彼が提唱してきた、”オペラ改革”(歌手の技巧よりも音楽の流れや」ストーリーを重視した)の集大成として「アルチェステ」が世に送り出されている。この時点でグルックは、王家の後ろ盾をもつ、地位も名誉もあるスーパースターだったといえる。
ハプスブルグ家のお抱え音楽教師でもあったグルックは、1773年皇女マリー・アントワネットのフランス王家へのお輿入れの際に一緒にパリへと移住している。華やかなことの好きな若きマリーアントワネットは、グルックという音楽界のスーパー・スターを付き従えて、さぞやご満悦だったのではないだろうか?王妃マリー・アントワネットの熱い支援で、大々的にパリの音楽界にデビューを果たしたグルックではあったが、その革新的なオペラ形式は、今で言うアバンギャルド音楽であったようで、賛否両論が巻き起こったようだ。「アルチェステ」はこの時期に元のイタリア語からフランス語に書き換えられ現在ではフランス語で演奏されることが普通だ。

250年前の元祖セレブのようなマリー・アントワネットがグルックの指揮で実際に観たであろうアヴァンギャルド・オペラ「アルチェステ」を時代がめぐって、私たちが現代のNYの最新のホール、ジャズ・アット・リンカーンセンターで演奏できることが一寸嬉しい。歴史が移り変わり人々の考え方も変わっているので、当時とは音楽の解釈もかなり違っているかもしれない。それでも私たちの心に感動をもたらすのは、グルックの音楽が真のクラシック(時を経ても変わらぬ良さがあるもの)だからであろう。
ちなみにグルックは1787年ウイーンで亡くなっている。熱心な後援者であり、かわいい教え子であったマリー・アントワネットがフランス革命で断頭台におくられたのは、それから2年後のことだ。

PS: 今回の主役アルチェスタを演じるソプラノはMETオペラの大スターDeborah Voigt(デボラ・ヴォイト)。昨日と今日リハーサルでご一緒させていただいたが、とっても気さくで、かつエレガントな方(矛盾するようだけれど本当)2004年に肥満を理由に役を降ろされるという憂き目にあい、その後手術で減量に大成功、という話はきいていたが、実際にお会いした印象は少しフクヨカかなという程度かな。それよりも痩せても全く衰えないその声量には圧倒された。世界のヴォイトを至近距離で鑑賞できる私たちコーラスは最高の贅沢を味わわせていただいている。

後日談: 

コンサート直前になって、実はヴォイトさんはインフルエンザのなおりかけで体調が万全ではないというアナウンスメントがあって、皆ビックリ。主役の上に出ずっぱりで歌うため、私たちコーラスは背後で結構ハラハラしながら見守っていたが、やはり途中でソロの高音の部分(一番の聞かせどころなのだが)を一オクターブ下げてなんとか凌ぐという、最悪の事態が起こってしまった。やはりというか、翌日のNYタイムス紙には、(病み上がりというハンディは認めながらも)そのあたりが厳しく指摘されてしまっていた。掲載写真には、演奏中のヴォイトさんの背後でコーラスメンバーのしかめ面(本当は彼女を心配しているた為なのだが)がしっかりと捕らえられ、ますます気まずい感じ。私個人としては、ヴォイトさんが体調不良を押してでも出演してくれたことを感謝したいし、たとえ多少手を抜いたとしてもそれは仕方がないと思う。逆にがんばりすぎて、かけがえのない声にダメージを与えては、それこそ取り返しのつかないことになる。まあ、こんなことも時には起こるということだ。



週末の小旅行でのスナップ ・フォト
グランドセントラル駅からハドソン河に沿って北上する列車にのって、テリータウンにいった。
これは列車がグランドセントラル駅を発車する直前に車窓から撮った一枚。
ノーマン・ロックウエル風の男性像が壁面に描かれていて、それを金網で保護してある。(前の席のおじさんの背後霊ではないのでご安心を)誰かこの壁画の由来を知らないかな~。何だか一寸気になる。

テリータウンには、ストーンバーンズという農場の中のレストランがあって、そこに行くのが今回の目的だった。敷地内にはアーティストが古い農具を組み合わせて作ったスカルプチャーが自然の中に愉快に溶け込んでいる。5月晴れを期待していたのに雨模様でゆっくり散策できなかったのが残念。
農場で取れたばかりの卵のコロッケ。これが食べたくてわざわざ遠くまでいったようなものだ。
半分に切ると半熟の黄身がトロリと出てくるのをソースのように新鮮な野菜サラダに絡ませて食べる。卵好きの私には堪えられない!

Wednesday, April 22, 2009

今月のお気に入り(4/2009)

SAKURA SAKU ヴィレッジでみつけたNYの春


4月のNYは雨の季節だ。
日本の梅雨のようにじめじめした不快感はないが、結構激しく雨が降る。
嵐の後には壊れた傘が必ず道端のごみ入れに突っ込んである。
私の傘も立て続けに2本、骨が折れてしまい、新しい傘を買った。
せっかくだから雨降りが待ち遠しくなるような楽しい色柄がいいと思い、マリメッコのオレンジに赤い水玉模様のものにした。足元も底のしっかりしたブーツで固めれば雨の日対策も万全だ。

そして、ひと雨ごとに季節が変わっていく。
晴れた週末にソーホーからグリジッジ・ヴィレッジをぬけてミート・パッキング・ディストリクトまで歩いてみる。少し暖かくなると、待ちかねたようにタンクトップやショートパンツ、サンドレスにサンダル姿の人々でダウンタウンはあふれる。歩きながら、新しく出来たレストランのメニューをチェックしたり、人の入り具合で人気がありそうなら今度きてみようかなどと考える。ハドソン・ストリートにある「ニューフレンチ」というレストランがブランチがおいしそうで気になった。
ヴィレッジの斜めに入り組んだ道を気の向くままに歩いていると、とある店の前で低めの木に咲いたばかりの桜の花を発見。丁度店主が水をまいているところに出くわして、思わず「きれいな桜ですね」とほめると、まんざらでもない様子。NYでの桜の満開はだいたい4月末。これからが本番だ。

4月13日に祖母が他界した。
101年前の4月1日、満開の桜の中で生まれサクと名づけられた赤ん坊。
そして今年、101歳で桜の満開の中その生涯を全うした。

Wednesday, April 1, 2009

今月のお気に入り(3/2009)

Cheap & Wise 激安!NYCからの$1小旅行


3月末にペンシルバニア州、フィラデルフィアに日帰りで行ってきた。
NYCからフィリーへ行く交通手段としてはアムトラックやNJトランジットなどの電車が一般的…というのは昔の話。今もっとも注目されているのが、なんと片道が$1で乗れるバス、BOLT BUS(ボルト・バス)だ。このグレイハウンドの系列会社のバス路線は昨年から始まり、はじめはワシントンDC行きの路線のみだったのが、今ではボストンやフィラデルフィアにも毎日運行している。さて、どうすれば$1のチケットが入手できるかだが、boltbus.com にアクセスして、チケットをクレジットカードで買う。チケット売り出しの際、プライスは最低料金$1が表示されるが、購入者が増えるにつれて価格は上がっていく。つまり需要と供給のバランスによってチケットのプライスが決定されるというシステムというわけだ。1ヶ月先まで売り出しているので、早めに買えば買うほど$1チケットをゲットできる確立は高いが、時間に制約がないのであれば、あまり人気のない時間帯を選ぶ、もしくはチケットのプライスを比較して安い便を買うというのもありかも。私は朝の行きの便(朝9時45分SOHO発~11時45分フィリー着)は運良く$1で買うことができたが、帰りの便は日曜の最終(夜8時半フィリー発、10時半NY着)だったからか$12だった。また8枚チケットを買うと、9枚目は無料になるという特典システムもある。これがアムトラックだと同じ経路が片道で$95で所要時間もあまり変わらないので絶対にバスがお得。
朝、コーヒーと新聞でももってバスに乗り込む。車内では電源や無線インターネットも完備してるので、ラップトップを持ち込んでメールのやりとりやDVDなどを楽しんでいる人も多い。お昼前にフィリーに到着したら、昔は駅舎だったという屋内マーケットで、名物のパストラミ・サンドをパクつくもよし。(以前このマーケットにあったフィリー・チーズ・サンドのスタンドは今はもうない)その近くにあるファブリック・ワークショップ・ミュージアムは小さいながらも洒落た展示をしているのでぜひ立ち寄ってみたい。午後はリバティ・べルやフィラデルフィア美術館(美術館に向かう通り沿いに近々バーンズ・コレクション美術館も建築中)を見て、夕方には旧市街のタパス・レストランで軽く夕食をいただいてから、NYC行きの最終便バスに乗り込む。1時間半の帰路は、ちょっと一眠りしたらもうNYCの34丁目までついていたという感じだ。この次はぜひ、このBOLTバスを利用して、DCかボストンに1泊旅行にでもいってみたいものだ。