Friday, December 31, 2010

今月のお気に入り(12/2010)

Best Breakfast in N.O. プラリネ・ベーコンそのお味は?

今年のクリスマスはニューオリンズで過ごしてきました。
今回の旅でも美味しいものを沢山いただいてきましたが、中でも一番のおすすめはElizabeth'sレストランのニューオリンズ風ブレックファースト。どこがニューオリンズ風かというと、卵にプラリネ・ベーコンが添えてあるところでしょう。プラリネ・ベーコンとはカリカリ・ベーコンをピーカン・ナッツとキャラメルででコーティングしたもの。と聞くと「ゲっ甘くてまずそ~」とお思いでしょうがこれが意外と甘辛でイケるのです。南部料理は甘めに味付けたものが結構多いように思います。卵はOVER EASY(半熟の目玉焼き)にしてもらって、ハッシュブラウンとよばれるフライ・ポテトとトーストの替わりにこれまた南部風にホット・ビスケットをオーダーします。プラリネ・ベーコンをかじっては、トロリとした卵の黄身にポテトをつけて一口。サクっとしたビスケットと一緒にいただくと最高です。
これがエリザベスの南部風ブレックファースト$9。毎朝7時からやっています。わざわざ遠くから車で朝食を食べに来る人も多いそうです。
BY WATERというミシシッピーリバー沿いのエリアは、フレンチクオーターから#5バスにのって約10分(歩くと45分くらい)。このあたりはアーティストのアトリエも多く、NYでいうとグリーンポイントみたいな感じでした。 Elizabeth は白いビルに地元アーティストDr.BOBのペインティングが目印です。

朝食を頼んだら、こんなに沢山バターとジャムを持ってきてくれました(これもサザン・ホスピタリティなんでしょうかね)
店内の壁もDr. BOBのアートで埋め尽くされています。実は上の写真の新聞を読んでいるおじいさんが、そのDr.BOB。近くに住んでいて毎朝ここに朝食を食べにくるのだそうです。
入口にかかった”BE NICE OR LEAVE"のメッセージは実に南部気質をあらわしていると思いました。ここはみんなが気持ちよく美味しい朝食を食べるところ。失礼な態度をとる人は出て行って下さ~い!

Tuesday, December 21, 2010

今月のお気に入り(12/2010)

NY WINTER STYLE knitwear by THE PARK
零下の寒さがやってきたNYではニットの帽子はもう必需品です。でもせっかく身に着けるのならば、スマートに決めてみたいものです。NYの街ではおしゃれな帽子をかぶっている人も多いですが、今年多く見かけるのは”ヘアバンド”。PRADAの秋冬コレクションでもケーブル編みのヘアバンドがでていましたが、もう少しつけやすいものが作れないかと思っていろいろ試作してみて、私はこんなヘアバンドをデザインしてみました。かなり太めで耳が隠れますが、後ろが細めになっていてボタンで留めるようになっていて頭にフィットします。スポーティでなくちょっとモードな感じです。私は後ろでヘアをまとめてつけていますが、結ばずにうしろに流してもいいと思います。もちろんショートヘアやボブのスタイルにあわせても可愛いですよ。THE PARKからの新作です。

実はこのヘアバンド。もう一つ素敵な使い方があります。首まわりに巻いてネックウエアとしてもつかえるんです。マフラーよりも軽くておしゃれな感じになります。

そして、素材が同じTHE PARKのニット・ベレーと同じなので、コーディネートできるんです。色々使えて可愛いニットウエアいかがですか?

Friday, December 17, 2010

今月のお気に入り(12/2010)

TWO LITTLE RED HENS 極上カップケーキ!

先日姪のバースデーパーティにDEAN&DELUCAでTwo Little Red HenのBrooklyn Blackout というチョコレート・ケーキを買って行ったら、そのデコレーションの美しさはもちろんのこと、その美味しさで大好評でした。そこで今日はアッパーイーストにある可愛いアメリカン・ベーカリー・カフェという感じのお店をたずねてみました。ここで一番人気は、やっぱりカップケーキ。特にBrooklyn Blackout(チョコレート・スポンジの間にたっぷりとクリーミーなチョコレート・プティングが挟んであり、さらにチョコレート・クリームが上に載っている真っ黒なケーキ)とRed Velvet(ルバーブという野菜で赤く色をつけココアをミックスしたスポンジにクリームチーズ・フロスティング)のファンが多いそうです。

色々あるフレーバーを見ているとどれも食べたくなりますが、なにぶん普通サイズ($2.75~4)は大きいので一個でお腹いっぱいになりそう。そこで、ミニサイズ($1.75 )を2種類とホットミルクティを頼んでテーブルに着きました。名刺サイズのストア・カードを脇においてわかるように2口から3口くらいで食べきれるくらい。まずは評判のレッド・ヴェルヴェットを試食。「ン?これは・・・いけるっ!」柔らかめのクリーム・チーズのフロストが丁度いい甘酸っぱさでこれだけでも美味しい。そしてシットリふんわりとしたスポンジは甘さ控えめで後をひきそう。熱いティを一口いただいて、次にストロベリー味のミニサイズ。これはイエローケーキ(普通のスポンジケーキ)台に手作り苺ジャムがつめてあり上に苺風味のバタークリームがのっている。こちらはフロスティングが少し固めだったがジャムが美味しくできていて爽やかな味わい。またたくまに2個を食べ終えても、まだまだ食べ足りないという感じ。これまであまりカップケーキというものを美味しいと思ったことはない私でも、これは本当に病みつきになりそうな、極上カップケーキでした。(マグノリアやクラムスなど問題にならないほど美味しいですから!)
これが2番街に面した店の外装。丁度クリスマスのウインドーディスプレーがされていました。週末の午後には店の前に行列が出来るほどの大人気のお店。
ガラスケースの中には「食べられる花束」とでも言いたい素晴らしいデコレーションのホールケーキが。本店ならでは種類が沢山揃っています。サイズもミニサイズの直径4インチからあって$13から。小さくてもハッピー・バースデーなどのメッセージはその場で入れてくれるそうです。もし上に載らない場合は側面にも字を入れることもできるとのこと。8~12人で楽しめる6インチサイズは$35から。特注の場合は3日前にオーダーが必要だそうです。この手のバタークリームを使ったデコレーションケーキのNYでのパイオニアは、西42丁目ポートオーソリティ裏の Cup Cake Cafeだったけれど今はこのTwo Little Red Hensのほうがずっとクオリティが高いのでDean&Delucaでもこっちを扱うようになったのだと思います。接客も可愛い女の子たちがテキパキと対応してくれて気持ちいいし。次に誰かのバースデーがあったら絶対ここでケーキをオーダーしたいものです。

Tuesday, December 14, 2010

今月のお気に入り(12/2010)

SANT AMBROEUS ミラノ風ケーキ・ラッピング

NYの今日の気温は 零下7度。体感温度はなんとー13℃!本格的な寒さがやってきました。夕方マディソン街79丁目のBarbourにオイル仕上げを頼んであったジャケットを取りに行った帰り、あまりにも寒いので、ホットティをテイクアウトしようと77丁目と78丁目の間にあるイタリアン・カフェSant Ambroeusへ。店の中に入ったらついついガラスケースの中の美味しそうなケーキに目が行ってしまい、ブラックフォレストとペア・タルトをお持ち帰りに。ケーキは箱に入れてくれるのかと思いきや、紙皿と厚紙、そして可愛いプリント柄の包み紙を使ってギフト・ラッピングをあっという間につくってくれました。ラッピングとおそろいのベビーピンクのリボンもかけてくれて、もうこれならどこに出しても恥ずかしくない!という感じです。家に急いで帰って包みを開けてみたら、全くケーキも崩れていなくてもう大感激。そしてそのミラネーゼ風の上品なケーキのお味には、これまた大満足なのでした。
ゴールドの紙皿にケーキを並べ、アーチ状の厚紙で屋根のようなアーチをつくり、ラッピングペーパーで包みます。これが驚くほど丈夫で箱以上に安定します。これってイタリア風の包み方なのでしょうか?
サン・アンブロウズは、NYにはマディソン街のほか、グリニッジ・ヴィレッジ(W4 St)とハンプトンにあります。ホリデー・ギフトに誰かここのお菓子をプレゼントしてくれないかなあ。。。
http://www.santambroeus.com/new/frameset.php

Saturday, December 11, 2010

今月のお気に入り(12/2010)

BAKED GOODS 噂のブラウニーを求めてRED HOOKへ

この間フード・チャンネルをたまたま見ていたら「塩にこだわった旨いモノ特集」というのをやっていて、その中でお菓子の代表として紹介されていたのが、ブルックリンのレッドフックにあるベーカリー、BAKED(ベイクド)のSWEET&SALTY BROWNY(スイート&ソルティ・ブラウニー)でした。作り方も見せてくれて、ダークチョコレートのブラウニー生地の間に半生状態の塩キャラメルを流し込んであるそう。レポーターの有名女性シェフが店内のカフェで試食をして「こんなに美味しいブラウニー食べたことがないわ~!」とウットリとした表情 で語っているところが妙に印象的でした。でもレッドフックでどこよ~?と早速Googleで検索。サイトをみるとイケアの方角らしいけれど、一体マンハッタンからはどうやって行くの~?と今度はGoogle mapsのDirectionで地下鉄やバスでの行き方を調べる。なになに?地下鉄Cラインでブルックリン方面にむかってJay Street -Boro Hallでおりて、バスのB61路線でイケア経由パークスロープ行きに乗り換えて16個目の停留所でおりるですって?家からは所要時間約54分?なんだ~意外と簡単じゃないの。と出発。ブルックリンで地下鉄を降りてからバス停までが少しわかりにくかったものの、i phoneのGPSナビのおかげで降りる停留所も迷わずに大助かり。本当i phoneって便利です。
ここが目ざすブラウニーのあるBAKEDの入口。「エッグノッグ・ラッテはじめました」という看板は日本でいえばさしずめ「甘酒始めました」という感じ?なんだかホッコリしていいですねえ。
店内にはいるや、その熱気に圧倒されました。カフェエリアは満席、ケーキなどの並ぶカウンターの前には行列。。。一番奥の席に陣取っていた2人組の女の子達は箱一杯のケーキを前にご満悦「これぜーんぶ私たち食べるんだからね~」と恐ろしいことをおっしゃる。ホントですか!!
この日私が買ってきたのは、BAKED名物Sweet& Salty とPeanat Butterの2つのフレーバーのブラウニース。どちらも私から見ると超特大サイズ(i phone よりも大きく、ずっしりと厚みがあります)で1/4に切ったのを食べるがやっとという感じ。これで1個$2.75は価値ありです。究極のアメリカン・コンフォート・フードという感じですが個人的にはもう少し軽いほうが好みかなあ。
BAKEDでは他にグラノラが人気商品だそうなので次はぜひ試してみたいです。
http://www.bakednyc.com/

Thursday, December 9, 2010

今月のお気に入り(12/2010)

HEART WARMING HOLIDAY 寒~いNY

今日のNYの気温は-6℃。少し外を歩いただけで体が冷え切ってしまいそうでした。来週は何と-8℃まで気温が下がり、かつ雪の予報。でも冬はこうでなくっちゃーNYらしくありません。今日はちょっと心が温まるようなNYの街角の情景をご紹介します。

ミートパッキングのチェルシーマーケット内にあるアンソロポロジーのディスプレー。アメリカらしいソックスでつくったリスたちが、雪野原をどんぐりを捜して駆け回っているところ(同じソックスでつくったモンキーの縫ぐるみは昔から良く見かけますが)雪には白いセーター地にパウダーを振り掛けて作ってありました。なんとなく捨て置けない可愛さがあります。
バーグドーフ・グッドマンのウインドー・ディスプレーから。これも雪のなかアイススケートに行く女の子。自転車から垂れ下がるツララがなんとも芸が細かいですね。なんだか懐かしさ一杯の風景。これを見たらスケートをしにセントラルパークに行ってみたくなりました。
ユニオンスクエアのグリーン・マーケットでは、色々なクリスマスリースが売られていました。中でも目を引いたのは、赤唐辛子だけでつくったリース。これ雪の降る中、家のドアのところに飾ってあったら素敵でしょうね。気持ちがあったかーくなりそうです。

Wednesday, December 8, 2010

今月のお気に入り(12/2010)

IMAGINE 30years ago ストロベリーフィールドにて

今日ふと思い立って、家のすぐ近くのストロベリーフィールドに写真を撮りに行きました。72丁目からセントラルパークに入ったあたり、真冬にしては珍しく人の出入りが激しいのに気づき、「えっ!もしかして今日はあの日?」・・・そうだったんですねえ。30年前のあの日、大学のホールでどこからともなく伝わってきたジョン・レノンの訃報。遠い外国のことと思っていたのに今その地NYで生活していることを思うとなんとなく不思議な気分です。

IMAGINEのモザイクを囲んで、人々は静かにレノンの作った曲を口ずさんでいました。
ここが72丁目のセントラルパークウエストにあるダコタハウス。ストロベリーフィールズの真向かいです。


Tuesday, December 7, 2010

今月のお気に入り(12/2010)

HOLIDAY TREATS &...TREE-TOO! NYホリデー 

可愛いでしょう~姪の6歳になる双子ちゃん達が作ってくれたトナカイのカップケーキ。ツノにはプレッツエルを使っているのです。中身は胚芽入りの甘さを抑えたケーキでお味も大変結構でした。
サンクスギビングが過ぎるともうNYはクリスマス・ムードが満開です。暗くなるのを待って寒~い5番街を大急ぎでクリスマスウインドーの写真を撮ってまわりました。 ロックフェラーのツリーの前も大盛況でした。毎年これを見ないとNYのクリスマスは始まりません。
クリスマスツリーをインスピレーションにデザインしてみたニットの帽子”TREE HAT"。ベレー帽とは又違って可愛く仕上がりました。寒いNYの冬、ニットの帽子なくしては乗り切れません。

Tuesday, November 30, 2010

今月のお気に入り(11/2010)

THE KING'S SPEECH 11/26封切りのおすすめ映画



世の中はケイト&ウイリアムのロイヤルウエディングで話題沸騰、英国ブーム再来の気配ですね。そこで、今回はイギリス王室での実話を元に、11月26日アメリカで封切りされたばかりの映画「ザ・キングス・スピーチ」をご紹介しましょう。

この映画は、ウイリアム王子の曽祖父、つまりエリザベス女王の父であった、故英国王ジョージ6世のお話です。このジョージ6世が吃音(どもり。英語ではStammering)に苦しんでいたという意外な事実からスタートします。王室御用達の名医たちがあらゆる手立てを講じても効果が上がらず、夫を気遣う王妃が藁にもすがる思いで、あるスピーチ・セラピストを”お忍び”で訪ねるのです。

「私の夫は(仕事柄)、人前でスピーチをすることが多いので困っているのです」という王妃。
「それならば、職業を替えるしかないですねえ」とあまり気乗りしないセラピスト。
「もし夫(の職業)が国王だったらどうしたらいいんです?」と切り返す王妃。

スピーチが苦手な王様。これは悲劇ですよね。でもそれを克服していく過程がイギリスらしいユーモアを交えて興味深く描かれています。下手すると薄っぺらな王室ゴシップでおわってしまいそうな話がここまで見ごたえのある映画に仕上がっているのはさすがです。
封切り当日にこの映画を見に行ったシアターで、たまたまトム・フーパー監督を迎えてのインタビューが上映後行われたのは嬉しいハプニングでした。ジョージ6世のコリン・ファースは、吃音をつづけたために撮影終了時には右半身が麻痺してしまうほど厳しい役つくりをしていたこと。撮影9週間前にセラピストのライオネル・ローグによる当時の診察記録が発見され、それが大いに役立ったことなどのエピソードを披露してくれました。
私が個人的に興味があったのは、ジョージ6世が国王にならざるを得なかった経緯でした。何につけても華やかで王になるべくして生まれ育った兄David(エドワード8世、後にウインザー公)、その影のような存在の弟Bertie(アルバート、ジョージ6世)。世間的には美談として語られているウインザー公の「王冠をかけた世紀の恋」の影に、そのツケをまわされたジョージ6世の苦難の人生というのもあったのですよねえ。(実際、王が56歳で早死にした原因は元はといえばこの兄の勝手な行動にあるとして王妃は死ぬまでウインザー公をうらんでいたということ)この映画の中ではあからさまではないにしても、ウインザー公がちょっと悪物っぽく描かれています(ガイ・ピアースがうまく演じています)

日本では2011年春に公開になるとのこと。お楽しみに。

「キングズ・スピーチ」のウエッブサイト
http://kingsspeech.com/about.html

Sunday, November 28, 2010

今月のお気に入り(11/2010)

WAVE HILL サンクスギビングウイークエンドの小旅行

サンクスギビングのロング・ウイークエンド。寒いけれどもお天気の良い土曜日にブロンクスのリバーデールにある、ウエーブヒル・ガーデンに行ってきました。アッパーウエストからは約一時間。私は最寄の地下鉄駅(103丁目)からアップタウン行きCラインで168丁目でBX7バスに乗り換えて252丁目で下車。底から歩いて約5分くらいでウエーブヒル正門にたどり着きました。$2.25で行ける、ちょっとした小旅行という感じでした。




ウエーブヒルは19世紀中期にNYの弁護士の別荘として建造され、1903からJPモーガンのパートナーであったジョージ・パーキン氏が所有し1960年にパーキン家がこの敷地一切をNYCに寄付しました。その間、文豪マーク・トゥエイン、ルーズベルト大統領、音楽家トスカニーニ、生物学者ダーウインなどがこの地に住み、50年代には英国国連大使の公邸としても使用されその間にエリザベス皇太后までもが、この地を訪ねハドソン河から対岸パリセーズの壮観を愛でたそうです。あるときは文豪たちのサロンとして、あるときは政界の社交の場として、様々な歴史ストーリーが展開されてきました。現在、公共施設として一般公開されていますので誰でもその広大な景観を楽しむことが出来ます。豪奢を尽くしたというよりも、意外なまでにシンプルなデザインの庭園はあくまでも自然が主役でした。また暖かい春の日にぜひまた訪れて、季節ごとの美しさを楽しんでみたいと思っています。

http://www.wavehill.org/

NOTE: 火曜日から日曜まで開園(月曜は休み)
    火曜と土曜の午前中は無料(それ以外は大人$8)
    毎日曜日には カフェでサンデーブランチ($22)が楽しめる。


Monday, November 15, 2010

今月のお気に入り(11/2010)

FALL BACK 秋の空気を編みこんだニット帽" the park"

NYマラソンがあった11月7日、Daylight Saving Timeが終わり1時間時計の針が戻りました。時計を調節するときにわかりやすいように"Spring Foward, Fall Back"と覚えるそうです。以前はサマータイムといっていましたが、年間で約8ヶ月もつづくともうサマータイムとも呼べないですよね。
我家の前にひろがるセントラルパークウエストも紅葉の季節。
そこで秋のパークに似合いそうな帽子を編んでみました。
形は、ブリティッシュ・スタイルのケーブル編みベレーにミンク・ファーのポンポンが付いています。
カラーは、黒、グレー、そして今年トレンド色のカーキ・グリーン。それぞれグレー、ブラウン、ベージュのミンク・ポンポンをアクセントにつけました。
60年代の映画「ある愛の詩」の中で、アリ・マックグローがセントラルパークを散歩するときにかぶっていたニット帽をイメージに、2010年風のモダンな感じに仕上げてみましたがどうでしょう。




実はこの帽子、近く日本で行われる期間限定のポップアップショップで扱われることがきまりました
12月11日(土)と12日(日)の2日間のみ、鎌倉由比ガ浜のギャラリー、Born Free Work にて。
ほかにも沢山NYからファッション雑貨が出品される素敵なイベントです。
詳しくは下記リンクをごらんください。
http://blog.southernaccents.jp/

Sunday, September 26, 2010

今月のお気に入り(10/2010)

世界一素敵な仕事とは? "Man Shops Globe "

先日、週末にアッパーイーストサイドの道端で、キース・ジョンソンさんを見かけました。
キース・ジョンソンは、目下私が唯一見ているリアリティTV、”Man Shops Globe" に出演している人。番組の題名だけ聞くと、なんだか世界の土地を買い占める不動産屋さんの話のようですが、一寸違うのです。「世界一素敵な仕事」 をしていると自称する彼は、実はアンソロポロジーというアメリカ国内だけで135店舗もあるお店のバイヤーさんです。この番組では、毎回世界各地を買付けをして回るキースの様子を伝えています。買い付けといっても彼の場合は、各地のアーティストや工房を訪ね、アートや工芸品をセレクトして商品構成のイメージをつくったり、店舗内のギャラリーのキュレーションをしたりという役割のようです。きっと彼の下には沢山のバイヤーさん達が働いていて、ドレスから食器まで膨大な種類のアイテムの買い付けに四苦八苦しているのでしょうが、キースは好きなものを探しに気ままな世界旅行を楽しんでいるかのようなので、それが「世界一素敵な仕事」と言われるゆえんなのでしょう。でも本当はすごくタフな仕事なんだとおもいますよ。だって実物のキースさんはかなりお疲れのようでしたから。



番組はいつもNYから始まります。そこで「今回はどの国に行って~を買い付けてきましょう」というテーマが提示されます。そして地図の上で買付け先の国へひとっ飛び。地元ガイドの案内でアンティークショップやアトリエを回って色々なアイテムを物色。買付けするものにはチェックマーク、ダメなものにはxマークとセレクトのコツもご披露。ほんの2~3日のうちにいいものを見つけるのがいかに大変かを見せるために、途中で必ずちょっとしたトラブルが起こるのですが、なんとかそれも乗り切り、都市の見所やグルメガイドも織り込みながら、最終的には 無事買付けを完了。また地図の上をNYにもどってきて、お店に買付けしたアイテムが並んでいるところで番組終了、というのが代表的な展開です。現在2シーズン目が丁度終わったところで、これまでに、あわせて16エピソードが放映されました。あ~早くシーズン3が見てみたい!


Man Shops Globeのサイト
http://www.sundancechannel.com/man-shops-globe/about/

アンソロポロジーは私も大好きな店のひとつで良く行きます。ファッションと雑貨をうまく融合させて独自の雰囲気を出すのがうまく、なんだかとても居心地がいいのです。またチェーン店であるにもかかわらず、それぞれのお店に独自の個性があり、旅行先でもつい覗いてみたくなる店です。(先日行ったDCでも覗いてきました)そんな素敵なお店の買付けの舞台裏が見られることが、この番組の醍醐味でしょうね。

Anthropologieのサイト
http://www.anthropologie.com/

Saturday, September 18, 2010

今月のお気に入り(9/2010)

Bon Appetit! at Smithonian ジュリアとポールのキッチン

9月になってNYも少しずつ秋らしくなってきました。
今回はワシントンDCから、ジュリアとポールのキッチンを紹介しましょう。
ジュリアというのは、もちろんTV番組「フレンチ・シェフ」を通じてアメリカに本物のフレンチ・クッキングを紹介した料理研究家、ジュリア・チャイルド。日本でも昨年、メリル・ストリープ主演で大ヒットした映画「ジュリー&ジュリア」を見てその存在を知った人も多いのではないかと思います。実物のジュリアは映画以上にお茶目キャラであることは、このビデオを見ればお分かりでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=vNfSJIyFMVw&NR=1




ジュリアとポールのキッチンは、ワシントンDCのスミソニアン・インスティチュートの中のミュージアム・オヴ・アメリカン・ヒストリーに展示されています。ポールはジュリアの夫で、このキッチンのデザインも彼の手によるもの。背の高い彼女に合わせてカウンターやストーブの高さもぴったりにつくられました。1961年にマサチューセッツ州の自宅にこのキッチンをつくり、毎日の食事つくりはもちろんのこと、7年間にわたってジュリアの料理番組の舞台としても使われてきたそうです。2001年にジュリアがカルフォルニアの家に引っ越す際、スミソニアンにそっくりそのまま寄付しました。2002年8月19日に展示初公開以来この美術館の名物として評判をよび世界から多くの人々が訪れています。

この展示はジュリアの料理番組の最後でのキメ台詞にちなんで”Bon Appetit!(ボナペティ!)と題されまています。3箇所のガラス窓から中をみることができるキッチン(残念ながら中に実際に入ることは出来ません)ジュリアとポールにちなんだ写真や記念品の数々の展示、それに大型TV画面からは懐かしの料理番組や、トマス・ケラー、アリス・ウォーター、マーサ・スチュアートなどがジュリアとの思い出を語るドキュメンタリー番組が流されていて、子供からお年寄りまでが笑顔で楽しんでいました。
ジュリアとポールのキッチンには、映画のなかにも出てきた、フライパンの壁(中央奥:それぞれの大きさに合わせてポールがマーカーで印をつけていました)や1956年に$429(その当時この値段はかなりの高級品)で買ったというオーブン・レンジをはじめ、ジュリア愛用のキッチン用具が機能的なだけでなく見た目にも美しく収納されているのが素晴らしい。今でも十分通用しそうなデザインです。
”My Life in France"(マイ・ライフ・イン・フランス)は、ジュリアが2004年に亡くなる直前に残した最後の著書。おそろいの白いシャツの胸に真っ赤なハートをつけた、ポールとジュリアの愛らしい写真が表紙になってます。第2次大戦後、1948~54年にかけて、本物のフランス料理に出会ったパリやマルセイユでの二人の様子が記されています。2006年にポールの甥によって出版されました。
パリ在住中の1949からジュリアが通ったフランス料理学校の名門、ル・コルドン・ブルーの卒業証書。ここでジュリアは本格的にフレンチ・シェフの技術を身につけました。入門当時39歳だったそうです。
夫のポールは、ジュリアのもっとも良き理解者であり協力者であったようです。当時は画期的だった、写真で図解する料理本を世に送り出したときにも、アートディレクター兼カメラマンとして参加、ジュリアがやりたいことをうまく引き出し、形にしていく、なくてはならないパートナーだったんですね。
このキッチンの正式名は、「ジュリア・チャイルドのキッチン」ですが、それでもやはり「ジュリアとポールのキッチン」と呼びたくなりました。二人のフランス料理にかける情熱と仲の良さが、展示の端々からしっかり伝わってきて。機会があれば一度皆さんも行ってみてください。

(スミソニアンのサイト)http://americanhistory.si.edu/juliachild/default.asp

Wednesday, August 18, 2010

今月のお気に入り(8/2010)

FOUND IN CHINA TOWNコレなーんだ?

8月に入れば、少しは暑さが和らぐかと思っていたが、今年はまだまだ暑い!
先日、汗をかきかきチャイナタウンを歩いていると八百屋の店先で人だかりが。。。 町で人だかりを見るとつい覗いてみたくなるのが習性で、のぞきこんでみると中国人たちが我先と争うように買いあさっているあるモノを発見!それは鮮やかなフューシャ・ピンクとライト・グリーンの果物、はたまた野菜?人工的ともいえる強烈なインパクトのある色と形がいかにも中国風だ(関係ないがポケモンのキャラクターにコレに似たのがあったような気もする)気になる。気になる。気になる~。が、この時は暑さと疲れで参っていたのと、急いでいたのもあって、買い求めるに至らなかった。
丁度NYにきていた姪と甥の持っていたガイドブックに写真がでていたので彼らに聞くと、「ドラゴンフルーツ」という果物だという。でもまだ食べたことはないとのこと。ますます気になり、これは一つ買って食べてみなければ、という、もうほとんど使命感のようなものが湧き上がってくるのだった。
そしてとうとう先日、チャイナタウンに行く機会があり待望の「ドラゴン・フルーツ」をゲット。そのときも山ほど買っている人がいて、それでもおいしそうなのを吟味しているようなので、それを横目で見ながら出来るだけ新鮮そうなののを一つ選んで買ってみた。量り売りで値段は1ポンドで$2.50。一つ1ポンド(約400g)弱で$2.20だった。チャイナタウン=激安という感覚からすると、かなりこれは高いように思うが。果たしてそれだけの価値があるのだろうか?
さて、実際に食べる段になり、どうやって食べたらいいのかわからない。困ったときのインターネット頼みで、検索するとちゃんと「ドラゴンフルーツの食べ方」というビデオがでてくる。そこでそのビデオに従って四つ割に切ってメロンのように実に切り目を入れてフォークで食べてみる。そのお味は・・・というと、これが見かけのド派手さを裏切って、さっぱりと清浄感のある美味だ。しいて言えばキウイとライチを掛け合わせたような味?水分もたっぷりあって柔らかく半分に切ったのをスプーンですくって食べてもなかなかイケル。サイトには中身が白いものは淡白すぎて甘みもなく美味しくない、というコメントもあったが、私はこれ位の甘み控えめのほうがかえって上品でいいと思う。特に暑い時に冷やして食べると喉の渇きがスッと収まる。
今が旬のドラゴン・フルーツ。今年はこれに病みつきになってしまいそう。

Thursday, July 22, 2010

今月のお気に入り(7/2010)

NY街角スイーツ対決!Street Sweets World Cup?

NYで最近流行っているのが、安くて、早くて、歩きながらでも食べられるストリート・スイーツだ。
ソフトクリームやカップケーキは当たり前。加えて世界のストリート・スイーツがそこかしこで楽しめる。例えば、ベルギー・ワッフル、イタリアン・ミニ・ドーナツ、フレンチ・クレープ、スパニッシュ・チューロなどなど。すでにサッカー・ワールドカップはスペインの優勝で幕を閉じたが、NYの街角ではストリート・スイーツ・ワールドカップともいえそうな激戦を繰り広げている。今回はその中でも注目の一戦、ベルギー対イタリアのスイーツ対決を紹介しよう。

ベルギーVSイタリア

WAFELS&DINGES(ベルジャン・ワッフル) http://www.wafelsanddinges.com/
ベルギーを代表するのは本格派ベルジャン・ワッフル屋台トラックとして評判の高い”Wafel&Dinges”で毎日マンハッタンやブルックリンの違うエリアに出店するので、サイトであらかじめ出店ポイントをチェックすることが必要。ワッフルはブリュッセル風(軽サク・タイプ)とリエージュ風(ソフト&チューイー)があり、どちらもトッピングを選べて$5。手焼きワッフル・コーンのアイスクリームもお勧め。

ある週末、86丁目の2&3AVEの間でワッフルトラックを発見!暑いのに結構人が集まっている。
ブリュッセル・ワッフルにヘーゼルナッツ・ペースト”Spekuloos"をトローリと掛けたのをチョイス($5)。大判サイズなのでこれ一枚で結構お腹一杯になる。”Spekuloos"はへーゼルナッツ・バターに甘みを加えたもので、トーストやバゲットにつけて食べてもおいしそうだ。一瓶$7で売っている。



BOMBOLONI(イタリアン・ボンボリーニ)187Columbus Avenue at 68St.
ベルギーに対するのはイタリアの一口ドーナツ「ボンボリーニ」専門店、BOMBOLONI。こちらはアッパー・ウエストサイドのコロンバス・アヴェニューの68丁目に店がある。丁度道を挟んで向かい側には、カップケーキの老舗(?)MAGNOLIAの支店があり、このエリアもNYストリート・スイーツ激戦区といえそうだ。 
ボンボリーニと呼ばれるイタリア風のクリームドーナツはNYの他店でも食べたことがあるが、どれももっと大きなクリーム・ドーナツという感じだった。この店のボンボリー二は一口サイズ(もしくは2口)でその中身もクリームばかりでなくジャムも含めて10種類以上ある。その中からチョコレート、ピーナツバター、ティラミス、アップル、ラズベリー、クリーム・ブリュレの6種類をチョイス。(1個だと$1.25が6個買うと$6で安くなる)
下がクリーム・ブリュレの断面。焦げ目をつけた表面がおいしそう。
ベルギーとイタリアの対決の結果は、物珍しさとプレゼンテーション、そして1個$1というコスト・フォマンスではイタリアがリード。でも肝心の味と満足感では、やはりベルギーが優勢といったところ。
番外編
世界のストリート・スイーツもよいけれど、日本のストリート・スイーツも見逃せない。さしずめ日本代表は串団子だろうか?